これは、2019年11月に浮島ブルーイングで開催した絵画展『帯びる』の作品の一つです。
今まで植物と生き物ばかり描いてきました。なので、描いてこなかったものがたくさんあります。最近、その描いてこなかった領域が求められることが出てきていて、いろんな筋肉を鍛えているところです。
その中で、最も避けてきたのが、食べ物の絵。以前描いた際、悲惨なことになった記憶があって、依頼された時は動揺しました。まずそうになるけど、大丈夫ですか。思わずそう言いそうになりましたが、堪えました。あまり後ろ向きなことを言っていると仕事を失いそうだから、とりあえず平気なふりをすることにしました。
しかし、依頼主が言ってくれたことのおかげで、私はちょっと進化したのです。
「他のイラストを参考にして、真似て描いてもしほさんの感じになるから、それで大丈夫ですよ。」
真似するのはダメなこと、とつい最近まで思っていたけど、今は様々な禁止を減らすキャンペーン中。それに、人から学ぶという謙虚な姿勢が私にはとても必要です。実際、いろんな美味しそうな食べ物の絵を見て研究して描いてみたら、なんだか楽しくなってきて、以前よりはずっと食べ物らしい仕上がりになりました。依頼主の方の一言がなければ、きっと今でもトンチンカンな努力をして困っていたはず。
そんなこんなで描いた食べ物の絵は、そのうちこのブログでもお披露目します。お楽しみに!(しほ)
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