マダムチキンを連日描いていますが、誕生はこども園でこどもに描いてあげたことがきっかけでした。
そのこどもは見慣れぬ不思議な絵を喜びました。でも、次の瞬間、それをめちゃくちゃに塗りたくりました。周りにいた子も便乗して、数名でその絵はあっという間にぐちゃぐちゃになってしまいました。
みんなで悪ノリしているこどもたちはとても楽しそうでした。私はそれを止めませんでした。でも、ぐちゃぐちゃになってしまった絵を見せられた時、とてもショックを受けました。思わず、「かわいそう」と言うと、こどもの一人が「かわいそうじゃないよ、だって変な絵だもん。私たちがんばったんだんだから」と悪ノリのテンションのまま答えました。そして、その子はそれを家族に見せると言って持って帰ると述べました。
言いたいことは色々あったけど、絶句してしまい何も言えなくなりました。こどもの鬼畜な面のことを忘れてた…。怒りも湧かないくらいしょげてしまった私はその件をそのままにして帰りました。
この一件の後、私はこのマダムチキンに強い思い入れを抱くようになりました。今日描いたこの絵は、こどもらがめちゃくちゃ塗りをしている横で描いた、もう一人のチキンさんです。それをさっき塗りました。わかったことは、私は自分の絵がとても大事だということ。
教育してやろうと意気込むのも違うし、私が幼稚な仕返しをするのも意味がない。そして平気なふりをするのもやめた方がいい。次、こういうシーンに直面したら、どうしたらいいのかな…。というのをずっと考えています。(しほ)
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